症状
PCB中毒では、以下のような症状がみられます。
皮膚:顔や体幹部のニキビのような発疹、爪・顔・歯肉の色素沈着
目:充血、目やに、まぶたの腫れ、視力低下
呼吸:咳、痰
四肢:手足のしびれ、知覚鈍麻、関節痛
内分泌:月経異常
体内に吸収されたPCBは徐々に体外へ排出していくため、これらの症状は時間が経過すると改善していきます。しかし1968年に生じたカネミ油症では、PCBを含んだ食用油を長期間摂取したことで現在もなお症状が残っている方が少なくないとされています。
また、PCBが体内に入ると、活性酸素が過剰に発生して細胞を傷つけることが明らかになっており、がんになるリスクが高くなるといわれています。
なお、カネミ油症患者から生まれた赤ちゃんにもPCB中毒のような症状が現れたことが報告されており、PCBは胎盤を通して母体から胎児に移行すると考えられています。
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