DOCTOR’S
STORIES
医師として大切にしていることは? ―吉川 雄一郎先生のストーリー
気付いた頃には医師になると決めていました。理由は覚えていません。脳神経外科を選択したのは、急患対応や緊急手術といった急性期治療が自分の気質に合っていると直感したからです。今もその選択は間違っていなかったと思います。加えて、自分には尋常ならざる体力があります。これは自慢です(笑)。脳神経外科では、手術が夜中を超えるような長時間になることもしばしばありますし、急患手術も昼夜を問わず行われます。そのため、体力は適切な医療を提供できる資本だと思っています。“24時間体制で命を守る”という医師の仕事を全うする日々は自分の性分に非常に合っていると感じます。
医師となった当初から脳血管障害の手術を専門とする脳血管外科医を目指したいと考えていましたが、九州大学在籍時は、脳血管障害だけでなく、
教授の退官がきっかけだったと思いますが、埼玉医科大学国際医療センターの教授から声をかけていただきました。
今振り返ると、この決心が脳神経外科医として飛躍できた大きな転機だったと思います。
医師として大切にしていることは、常に体調を整えておくことです。精神の安定もその1つだと思います。そのためには、しっかり食べて、よく寝ること。感情を上手にコントロールして、いつも機嫌のよい状態でいること。常によいコンディションで治療に臨めるように、休日はリフレッシュして過ごすことを心がけています。
若い時とは違い、多くの技術が身についた今は、その維持とさらなる質の向上を目指して毎日努力をしています。
医療を提供する立場としては、関わる多くの方に安心していただくことがとても重要だと考えています。そのために、患者さんやご家族との対話をもっとも大切にしています。一方的な説明だけにとどまらず、言葉や感情をキャッチボールする気持ちで、多くの患者さんの気持ちや背景を掴みたいと考えています。
病院というところは皆さん病気を抱えたもっとも不安な状態で来られる場所です。どのような状況であっても、“この脳神経センターで治療を受けてよかった”と思ってもらえるよう、適切な医療を安心な状況で提供することが自分の勤めだと考えています。
この記事を見て受診される場合、
是非メディカルノートを見たとお伝えください!
埼玉県立循環器・呼吸器病センター
「受診について相談する」とは?
まずはメディカルノートよりお客様にご連絡します。
現時点での診断・治療状況についてヒアリングし、ご希望の医師/病院の受診が可能かご回答いたします。