治療
いぼは基本的に痛みやかゆみなどの症状を引き起こすことはないため、悪性腫瘍でなければ治療の必要がないケースも多々あります。一方で、目立ちやすい位置に発生した場合や多発している場合、何らかの症状を伴う場合などは積極的な治療の対象となります。
現在、いぼに対して行われている治療は以下のとおりです。
冷凍凝固療法
液体窒素を浸した綿棒をいぼに当てて冷凍し、凝固する治療方法です。通常は一度で完全にいぼを切除することはできず、数回にわたって治療を繰り返す必要があります。
電気焼灼法
いぼに電流を当てて焼き切る治療法です。通常一回で完治しますが、場合により冷凍凝固療法と同じく、複数回にわたる治療が必要となることもあります。また、電気焼灼法は跡が残りやすいため、足の裏など目立ちにくい部位に用いられるのが一般的です。電気の代わりにレーザーを用いて焼灼する方法もあります。
手術
悪性腫瘍が疑われるようなケースや冷凍凝固療法などを繰り返しても再発するケースなどではいぼ(疣贅)の周囲の正常な皮膚を含めて切除する手術を行うことがあります。
薬物療法
効果には個人差がありますが、漢方薬の一種であるヨクイニンの内服やサリチル酸・トリクロロ酢酸・フルオロウラシルなどの塗り薬を使用するといぼ(疣贅)が縮小・消失することがあります。軽度ないぼ(疣贅)では、まずこれらの薬を用いた薬物療法を行うケースも少なくありません。
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