治療の経過
がん薬物療法は外来で行うことが多いですが、患者さんの状態や治療法のスケジュールによっては入院で行う場合もあります。
治療薬の投与スケジュールは非常に多様で、数週間ごとの投与を繰り返すものや、一定期間毎日投与を続け、その後休薬するものなどさまざまなものがあります。また、投与方法は注射・点滴や内服が一般的ですが、がんに直接薬を注入する方法や腹腔、髄腔、膀胱内などに薬を注入する方法もあります。
がんの治療に用いられる薬の多くは何らかの副作用が現れます。がん薬物療法を行うときは、がんの治療薬とともに副作用を和らげるための治療(支持療法)も行います。副作用は現れやすい症状や時期がある程度分かっているため、治療期間中は患者さん自身が副作用の発現に注意するとともに、検査でしか分からないものを発見するために定期的な血液検査などを行います。
治療中は、症状の変化や画像検査などで治療効果が得られているかを調べます。その結果、治療効果が見られる場合は同じ治療を続け、治療効果が得られない場合はほかの治療薬に変更したり薬物療法を中止したりします。
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