症状
ひょう疽は手足の指先の腹側の部位に感染が生じる病気です。発症すると、指先に発赤や痛み、腫れが生じます。しかし、一般的には指先の腹側のみに炎症が生じるのではなく、爪周囲炎(爪周囲の感染症)が指先の腹側へ波及していくため、爪周囲の発赤、痛み、腫れなどを伴います。また、重症な場合には爪周囲や爪の下、指の腹に膿の塊が形成されることもあり、爪が取れたり、膿が漏出したりすることも少なくありません。膿の塊が大きくなると、周辺の組織を圧迫するため組織の壊死を引き起こすこともあります。
さらに、炎症が強くなると骨や腱に波及して指を曲げられなくなることもあり、リンパ管を通じて腕や脚にも炎症が広がって痛みや発赤などの症状が生じることがあります。このような状態に進行すると発熱、悪寒、吐き気などの全身の症状が現れることも少なくありません。
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