びまんせいだつもうしょう

びまん性脱毛症

最終更新日:
2019年03月05日
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2019/03/05
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概要

びまん性脱毛症とは、髪の毛の密度が全体的に薄くなることを特徴とする脱毛を指します。男性の場合は頭頂部を中心に脱毛が見られることが多いですが、女性にみられることが多いびまん性脱毛症では、頭髪全体のボリュームが少なくなります。

びまん性脱毛症は、ホルモンバランスの変化、ストレスや年齢的な要素などが複雑に関与することで発症すると考えられています。規則正しい生活習慣、育毛剤の使用などで対応し、脱毛に関連した症状を和らげることが試みられます。また、びまん性脱毛症を発症することで見た目の問題が引き起こされ、気分の落ち込みをみることもあります。

原因

びまん性脱毛症は、男性ホルモンと女性ホルモンのバランスが崩れることを原因として発症すると想定されています。ホルモンバランスが加齢的な要因で崩れることがありますし、ダイエットや貧血、ストレスなどを原因として異常をきたすこともあります。

また、びまん性脱毛症は、髪の毛の成長サイクルに異常が生じることを原因として発症することもあります。髪の毛は一定期間のサイクルを持っており、1本の髪の毛に注目した際、髪の毛が伸びるときと伸びないときがあることが知られています。通常よりも多くの割合の髪の毛が伸びなくなると、びまん性脱毛症の発症に至ることがあります。こうしたサイクル異常は、強いストレスを生じる事故や医療行為、病気や過剰なダイエット、避妊薬、過剰な日光照射などを原因として生じることがあります。

症状

びまん性脱毛症では、頭髪のボリュームが全体的に少なくなることが特徴的です。男性で見るような脱毛症では頭頂部位を中心に髪の毛が減ることが特徴ですが、びまん性脱毛症では、髪の毛が全体的に薄くなります。また、髪の毛が薄くなることと関連して、頭の皮膚が薄く透けて見えるようになります。

びまん性脱毛症を発症すると、見た目の印象が大きく異なるようになります。女性にみることが多いびまん性脱毛症では、特に心理的なストレスを大きく感じることがあります。見た目の変化が強い場合、家にこもる、人との接触を避けるなどの症状につながることもあります。また、強いストレスをきっかけとして発症することもあり、このことを反映して爪に変化が生じることもあります。

検査・診断

びまん性脱毛症では、頭髪のボリュームが全体的に少なくなっていることで疑われます。1日でどの程度の髪の毛が抜けるのか、髪の毛を実際に引っ張ってみることで毛がどれほど抜けやすいかなどを確認します。

また、原因となりうるストレスや薬剤、身体疾患などがないかどうかを問診や身体診察を通して確認することも大切です。身体疾患(甲状腺機能や貧血、腎疾患、肝疾患など)を確認することを目的として、血液検査を初めとする検査が行われることもあります。

治療

びまん性脱毛症では、脱毛を引き起こした原因に対しての治療に加えて、対症療法的な治療介入が検討されます。ストレスを感じる生活が基盤にある際には、ストレスをうまく対処することが大切です。また、バランスのとれた食事や睡眠を心がけることも重要です。そのほか、甲状腺疾患貧血などの存在が指摘される際には、こうした病気に対応した治療を行います。過度なダイエットが原因となることもあるため、体重コントロールに注意を向けることも、ときには必要とされます。

また、育毛剤や器具などの使用を行い、髪の毛の発育を促進することもあります。

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