目的・効果
アライナー型矯正装置の主な目的は、歯並びの乱れを改善することです。これにより、噛み合わせの悪さや口元の見た目など外見的な問題を解決し、コンプレックスや精神的な負担を軽減できる可能性があります。
歯並びの乱れは見た目の問題だけでなく、健康面にも影響を及ぼします。咀嚼機能や発声に支障をきたすことがあり、顎の形の発達に異常を引き起こす可能性もあります。さらに、歯並びが悪いと歯間に食べカスが残りやすくなり、虫歯や歯周病のリスクも高まります。アライナー型矯正装置は、これら健康面のリスクを予防・改善する効果も期待できます。
アライナー型矯正装置は1990年代に開発されましたが、安全性や有効性に関しては明らかになっていない部分もあります。マルチブラケット装置*など一般的な矯正歯科治療と比較すると、歯を移動させられる範囲が狭く、治療できる範囲が制限されるというデメリットがあります。そのため、個々の症例に応じて適切な治療法を選択することが重要です。
*マルチブラケット装置:歯の表面にブラケットを装着したうえで、それぞれのブラケットにワイヤーを通して歯を動かす矯正装置。一般的にワイヤー矯正と呼ばれる。
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