原因
エボラ出血熱、マールブルグ病、ラッサ熱、クリミア・コンゴ出血熱はそれぞれ、エボラウイルス(Ebola virus)、マールブルグウイルス(Marburg virus)、ラッサウイルス(Lassa virus)、クリミア・コンゴ出血熱ウイルス(Crimean-Congo hemorrhagic fever virus)に感染することが原因となります。流行地域は、主にアフリカですが、クリミア・コンゴ出血熱はアフリカから中央アジア、東欧、中近東、中国西部でもみられます。
ウイルスを媒介する動物や虫としては、エボラ出血熱であればサルやコウモリなどが疑われています。ラッサ熱はネズミ、クリミア・コンゴ出血熱では、ダニ、家畜であると考えられています。マールブルグ病については正確にはわかっていません。
ウイルスを持つ媒介動物や虫に接触することから人に対しての感染が成立します。また感染管理上、人から人への感染があり得るという点が重要です。アフリカの一部では、死者に対して敬意を払う意味を込めて、死体に素手で触れたり口づけをしたりする風習がある地域もあります。こうした接触はウイルス性出血熱の感染拡大のきっかけになることが指摘されています。その他、医療従事者や家族は看病を通してウイルス性出血熱を発症することがあります。
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