治療
ウイルス性出血熱のなかでも、ラッサ熱に対してはリバビリンと呼ばれる薬剤が有効であると考えられています。クリミア・コンゴ出血熱もリバビリンが使用されますが、効果は明らかではありません。エボラ出血熱は試験的に使用された薬剤がいくつかあり、マールブルグ病は動物実験での薬剤はありますが、ウイルスに対して承認された治療薬はありません。
予防
原因ウイルスに汚染された体液に触れることで感染が成立するため、患者さんに接触する際には手袋やガウン、ゴーグル等を使用することが重要です。また、手洗いを行うことも重要な感染予防策のひとつです。
ウイルス性出血熱は地域性がある疾患であり、アフリカなどを中心に流行をみます。そのため、流行が疑われる地域では媒介動物や虫への接触を避けることが必要です。また、地域によっては風習として葬儀の折に死体に接触することがあります。死体がウイルスで汚染されているとこうした行為も感染リスクとなるため、注意が必要です。
医師の方へ
「ウイルス性出血熱」を登録すると、新着の情報をお知らせします