治療
ウイルス性出血熱の治療は、原因となるウイルスや症状の重症度によって異なります。
ラッサ熱、クリミア・コンゴ熱、南米出血熱に対しては、発症早期にリバビリンという抗ウイルス薬を投与することが有効とされています。この薬はウイルスの増殖を抑制する効果があります。
エボラ出血熱やマールブルグ病など、ほかのウイルス性出血熱に対しては、現在のところ特異的な治療法は確立されていません。そのため、主に対症療法が行われます。具体的には以下のような治療が実施されます。
- 脱水改善のための輸液療法
- 出血症状に対する輸血や血液製剤の投与
- 呼吸困難に対する人工呼吸器の使用
また、感染拡大を防ぐため、患者の隔離や医療従事者の感染防護服の着用など、厳重な感染対策も同時に実施されます。
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