原因
ウエストナイル熱は、ウエストナイルウイルスと呼ばれるウイルスに感染することによって発症します。このウイルスはカラスなどの野鳥の体内で増殖する性質があり、その野鳥を刺した蚊にウイルスが移行します。そして、ウイルスを保有した蚊がヒトを刺すと感染することが分かっています。一方で、ヒトからヒトへの感染はないとされていますが、まれに母乳を介して母親から赤ちゃんに感染したり、感染者からの臓器移植や輸血によって感染したりするケースも報告されています。
なお、日本では流行国からの帰国者が国内で発症した例のみですが、ウエストナイルウイルスを媒介する蚊は日本にも生息するイエカ属やヤブカ属であるため、国内に多くのウイルスが持ち込まれた場合は全国的に広がる可能性が指摘されています。
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