原因
エクリン汗孔炎は、あせもに黄色ブドウ球菌が感染することによって引き起こされます。
あせもはかゆみを誘発することから、あせもができるとかきむしってしまうことがあります。その結果として、皮膚のバリア機能が障害を受けることがあります。バリア機能が損なわれた皮膚に対して、皮膚の常在菌である黄色ブドウ球菌が感染することがあり、その結果生じるのがエクリン汗孔炎です。
エクリン汗孔炎は比較的皮膚の浅い部分で生じる感染症ですが、より深くに感染が広がり、しこりになることもあります。深い部位での皮膚感染症のことを汗腺膿瘍と呼びます。
あせもはなぜできるのか
汗は皮膚に存在するエクリン汗腺(かんせん)と呼ばれる器官によって産生・分泌され、汗管(かんかん)と呼ばれる管を通って皮膚の表面に出てきます。 ちょうど汗が皮膚の外に出る部分のことを汗孔(かんこう)と呼びますが、汗が多く出ると汗孔周囲の皮膚がふやけしまうことがあります。また、皮膚が汗で汚れている場合などには、汗孔の出口が詰まってしまうこともあります。 このような状況において皮膚の表面が赤くぶつぶつを示すことがありますが、この状態を「あせも(紅色汗疹)」と言います。
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