検査・診断
ガス壊疽の診断は、早期の段階で行うことが重要です。ガス壊疽はガスが産生する病気であるため、超音波やレントゲン写真、CT、MRIなどの画像検査を行い病変部の波及状況を確認します。
また感染症を反映して血液検査を行うと、白血球数やCRPの著明な上昇を認めます。筋肉の破壊を反映して、CKも上昇します。多臓器不全を呈するため、肝機能障害(ASTやALTの上昇、ビリルビン上昇など)、貧血の進行、腎機能障害(クレアチニンの上昇など)を血液検査で確認できます。
ガス壊疽が疑わしいときには、画像検査で必ずしも変化が明らかでない場合でも試験切開を行うことがあります。切開することで、筋肉や筋膜の壊死性変化を直接的に観察できます。
また、ガス壊疽の原因菌となっている菌を確認するために、病変局所からの検体を用いた培養検査を行います。培養検査は、原因菌を同定できるのみならず、抗生物質に対しての感受性も評価でき、その後の治療に対して有益な情報を得られます。
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