リスク
ガンマナイフ治療は放射線照射時の痛みはなく、体力のない高齢の方などでも受けることができます。ただし、治療時には放射線を正確に照射するために、金属製のフレームを頭部にピンで固定する処置が必要になります。固定時には局所麻酔を行うため、麻酔時に痛みを感じることがありますが、ピンを刺すことによる痛みを感じることはありません。
また、ガンマナイフ治療は比較的副作用の少ない治療ですが、病気の種類や放射線を照射する病変の位置や大きさによって何らかの副作用が現れる場合があります。副作用の出方には個人差があるものの、病変が脳幹など特定の部位に近い場合、病変が大きい場合、病変の数が大きい場合、照射する放射線が強い場合、以前に脳の放射線治療を受けたことがある場合などに副作用が現れる傾向があります。
治療後に現れる主な副作用は、脳浮腫(脳のむくみ)、一時的な脱毛、嚢胞形成、脳腫瘍、神経症状などがあります。また、病気に特有の副作用が現れることもあり、たとえば聴神経腫瘍のガンマナイフ治療では、一時的に腫瘍の増大が認められることもあります。副作用が認められても目立った自覚症状がない場合はそのまま経過観察となることもありますが、症状がある場合は薬物治療や外科的処置などの追加治療が必要になることもあります。
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