治療の経過
一般的な入院期間
ガンマナイフ治療の一般的な入院期間は1泊2日または2泊3日です。このうち治療を行うのは1日だけで、治療に必要な検査を外来で行うか、入院で行うかによって入院期間が変わります。
治療~退院までの流れ
治療~退院までのスケジュールは医療機関によって異なりますが、一般的には以下のような流れです。
- 入院初日に治療に関する説明や検査を受けます。検査は事前に外来で行うこともあります。
- 治療時は、頭部をフレーム固定もしくはマスク固定し、コンピューターで照射位置を正確に合わせたうえで放射線を照射します。照射にかかる時間は治療部位や大きさによって異なります。照射範囲が小さい場合は1回の照射で完了しますが、大きな腫瘍の治療などでは、複数回に分けて分割照射を行います。
- 治療翌日、問題がなければ退院します。
固定について
ガンマナイフ治療では、放射線を病変部位に正確に照射するために頭部を固定する必要があり、フレーム固定、マスク固定と呼ばれる方法があります。
フレーム固定では、頭部に局所麻酔を行い、金属フレームをピンで固定します。麻酔による痛みは感じるものの、ピンが刺さる痛みや治療後の痛みはほとんど感じません。治療後は点状の針の跡が残りますが、数日でなくなり、洗髪などの日常動作も問題なく行うことができます。
マスク固定は、サイズが大きい腫瘍などで分割照射を行う場合に用いられる方法です。
どちらの方法も、髪の毛を剃ったり、短くしたりする必要はありません。
治療後の経過
ガンマナイフ治療後の制限は基本的にはなく、すぐに日常生活に戻ることが可能です。病気の種類や照射範囲、照射部位によっては副作用が現れる場合があるので、医師の説明をよく聞いて体調の変化に注意します。
照射部位によっては治療後2~3週間経って髪の毛が抜けることがありますが、一時的なものでまた生えてきます。
治療後は定期的に検査を行い、治療効果や副作用、再発の有無などを観察します。
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