原因
コレラの原因はコレラ菌と呼ばれる細菌感染です。コレラ菌にはさまざまな種類がありますが、その中でもコレラ毒素を産生する場合に発症して、特にO1コレラ菌またはO139コレラ菌が大規模な流行の原因となります。
感染経路は経口感染で、多くはコレラ菌に汚染された水や食物を口にすることで感染します。口から入ったコレラ菌は通常は胃酸で死滅しますが、死滅しなかったものが小腸に達すると、小腸で増殖してコレラ毒素と呼ばれる毒素を産生するようになります。このコレラ毒素が消化器の細胞内に侵入し、下痢などの消化器症状を引き起こすようになります。
胃酸が感染防御にはたらくため、胃切除手術を受けたことがある方、制酸剤を使用している方、また免疫の落ちる乳幼児や高齢の方などは、重症化への注意が必要です。
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