治療
コレラの治療では、大量の下痢や嘔吐によって失われた水分やナトリウムなどの電解質を補う治療が行われます。
水分や電解質を補う方法としては、グルコースや電解質を水に溶かした輸液を経口投与する方法や、静脈内に点滴する方法があります。中でも、1Lの水に塩化ナトリウム、塩化カリウム、グルコース、重炭酸ナトリウムをバランスよく溶かした経口輸液(経口補水液)は通称ORS(Oral Rehydration Solution)とも呼ばれ、開発途上国でも安価で作製が容易で効果が高いため、WHOによって推奨されています。
重症の場合はこれらの輸液治療に加えて抗生物質を使用することで、下痢の期間が短くなったり、菌の排出期間が短くなったりすることがあります。
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