さなだむし

サナダムシ

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治療

サナダムシの治療は、プラジカンテルやアルベンダゾールなどと呼ばれる内服薬を使用して治療を行います。注意すべき点は、こうした薬剤は成虫のサナダムシには効果がありますが、卵に対しては効果がないことです。したがって、指示された内服薬を継続して飲むことはもちろんのこと、手洗いを徹底し環境中に排泄されている卵を摂取して感染を繰り返さないようにすることが大切です。

有鉤嚢虫症においても、プラジカンテルやアルベンダゾールが使用されます。しかし、薬により嚢虫が破壊されると、強い炎症反応を惹起して組織障害が誘発されます。そのため、有鉤嚢虫症の治療においてはステロイドなどの炎症を抑える治療を併用することがあります。

その他、けいれんを起こしているときには抗けいれん薬が使用されますし、水頭症を起こしているときにはシャント術が行われることがあります。また嚢虫が塊を形成し何かしらの症状を引き起こしていると考えられるときには、手術的に摘出をすることがあります。

サナダムシは不衛生な環境中で存在することが多いです。したがって、手洗いを徹底することが大切です。また、食物を摂取する際には、加熱処理を行うことも感染予防の観点からは重要になります。

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