すいとうしょう

水頭症

最終更新日
2017年04月25日
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2017/04/25
掲載しました。

概要

水頭症とは、脳が浮かんでいる脳脊髄液(のうせきずいえき)と呼ばれる液体の流れが悪くなり、脳の内側に存在する脳室が拡大した状態のことを指します。

脳脊髄液は、脳や脊髄を覆う形で存在しており、産生と吸収がバランスよく行われています。しかし、何かしらの原因が存在すると、このバランスが崩れてしまい脳の中に過剰な脳脊髄液が溜まる結果、水頭症を発症します。

原因

水頭症は、先天的な異常をもとにして発症するケースから、病気を原因に後天的に発症するケースまでさまざまです。先天的に発症する水頭症は、先天性水頭症と呼ばれます。後天的な発症では、頭蓋内の出血性病変、髄膜炎(ずいまくえん)脳腫瘍などが原因となることがあります。

また、こうした原因を特定できず、水頭症を発症するケースもあります。年齢が上がるにつれて、こうした水頭症を発症する方が増えることから、年齢的な要因が関与していると考えられています。

症状

新生児や乳児期には、頭蓋骨がしっかりと融合していないこともあるため、この年齢層に水頭症が生じると、頭囲が正常範囲を超えて大きくなることがあります。

一方、頭蓋骨を構成する各骨が融合した段階で水頭症が生じると、そのほかの症状が出現することがあります。具体的には、

などが生じることがあります。

水頭症の中には、正常圧水頭症と呼ばれるタイプの水頭症もあります。このタイプでは、記憶力や意欲の低下、歩行障害、尿失禁などの症状が現れることがあります。

正常圧水頭症は高齢者に生じることが多く、認知症として認識されることもあります。

検査・診断

水頭症では、頭部CTや頭部MRIなどの画像検査が行われます。頭蓋骨を構成する骨がしっかりと融合していない年齢では、超音波検査で脳室の拡大を確認することが可能です。

こうした画像検査は、水頭症の状態を画像的に確認するために有効な検査です。同時に脳腫瘍などの原因を特定することができる場合もあります。

そのほか、状況に応じて髄液排除試験という検査が検討されることもあります。

治療

水頭症では、頭蓋内に蓄積している過剰な液体を排除するための治療介入が行われます。具体的には、一過性に針を刺して髄液を排泄したり、脳室とお腹の中の空間をチューブでつなげ、過剰な髄液がお腹の中に流れるように調整をしたりすることもあります。そのほかにも、過剰な髄液を心房内に戻すための処置を行うこともあります。

また、水頭症を起こしている原因の病気に特化した治療も検討されます。たとえば、脳腫瘍が原因となっている場合には、手術や放射線療法、化学療法などが行われます。

原因となる病気が治療可能なものであるか、水頭症の発症様式が急激であるか、ゆっくりであるのか、などの状況を判断しながら適した治療方法が選択されます。

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