治療
水頭症の治療方法は原因によって異なりますが、基本的には手術が必要となります。
水頭症の多くは、脳脊髄液の循環経路の異常や吸収障害が原因となります。これらの原因を根本的に改善するのは難しいケースが多く、一般的には過剰にたまった脳脊髄液をお腹の中(腹腔)などに流す経路を造る“シャント手術”が行われます。一般的に行われるのは“脳室―腹腔シャント(V-Pシャント)”で、脳室と腹腔(腹膜で囲まれた腹部の空間)を細い管でつなぎ、脳脊髄液を腹腔内に排出させます。小児の場合は、身体の成長に伴って脳室や腰椎と腹腔に通した管の長さが足りなくなるため、成長段階に合わせて再手術を行う必要があります。
また、生まれつきの中脳水道狭窄症などでは、頭蓋内に内視鏡を挿入し第3脳室の一部を拡張することで、脳室内の脳脊髄液の流れを改善する“内視鏡的第3脳室開窓術”が選択されることもあります。
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