原因
水頭症は原因によって非交通性水頭症と交通性水頭症に分けられます。
非交通性水頭症
脳脊髄液は脳室にある脈絡叢で産生されます。ヒトには4つの脳室があり、脳脊髄液は左右の大脳半球内に対になって存在する“側脳室”と呼ばれる部位で産生されます。側脳室で作られた脳脊髄液は、“モンロー孔”と呼ばれる狭い通路を経て“第3脳室”へ移動し、さらに“中脳水道”を経て“第4脳室”に流れたのち、くも膜下腔へ流れ込みます。
非交通性水頭症は、この経路のうち脳室内で脳脊髄液の流れが悪くなることによって引き起こされる水頭症です。代表的なものでは、中脳水道が生まれつき狭い中脳水道狭窄症、脳室内部の腫瘍や出血などが原因として挙げられます。
交通性水頭症
交通性水頭症は、脳脊髄液の循環経路のなかで、くも膜下腔が狭くなるなどによって脳脊髄液の流れが悪くなることや、くも膜下腔内での脳脊髄液の吸収がうまくいかなくなることによって引き起こされます。
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