検査・診断
ビタミンKは凝固因子の産生に深く関わるため、凝固機能の測定により欠乏の状況を推定することが可能です。
具体的にはPTやAPTTで評価します。PTはより早期の段階から影響を受けやすいです。また、PIVKA-II(Proteins induced in vitamin K absence)と呼ばれるタンパク質は、ビタミンK欠乏症をより早期に感知できると考えられています。
ビタミンK欠乏症により出血をきたした際には、出血部位に応じた検査が検討されます。たとえば、頭蓋内出血が考えられる場合には、頭部CTが行われることがあります。新生児や乳児期においては、大泉門と呼ばれる部位が頭に存在しており、同部位を介して超音波検査で頭蓋内の出血状況を評価することもあります。頭部CTに比較して、ベットサイドでも行うことができるとても迅速な検査です。
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