症状
フレイルは、健康な状態と介護が必要となる状態の中間の状態を指します。年齢のせいと間違われる症状が多く、痩せてきた、握力が低下してきた(ペットボトルの蓋が開けにくい)、横断歩道が青信号の途中からでは渡りにくいなどが、診断基準にのっとった症状です。
フレイルにおけるもっとも注意すべき症状は転倒、骨折です。その他、排尿障害、視力低下、活力低下、息切れ、物忘れなどが挙げられます。
これらを見過ごしていると、更なる心身機能の低下が生じ、風邪をこじらせやすくなって肺炎を発症したり、転倒しやすくなって骨折したりする可能性が高くなり、最終的には介護が必要な状態に陥る危険性が増すとされています。
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【インタビュー】高齢糖尿病患者の食事療法、虚弱・筋肉量減少予防優先を――難しいエビデンスづくり(1200字)
2019年の糖尿病診療ガイドライン改訂以前は、多くの場合肥満の是正を中心としたエネルギー制限を基にした食事療法が行われてきた。ところが、日本の糖尿病患者の7割は65歳以上、3割以上は後期高齢者だ。その人たちが痩せることによってサルコペニアやフレイルという別の問題が生じ、それは糖尿病以上に問題だ。した
【第119回日本内科学会レポート】高齢者糖尿病の診療ポイント――認知機能障害やフレイルとの関連、対策、薬物治療について(4200字)
糖尿病は、高齢になるほど有病者の割合が高くなる傾向があり、本邦では65歳以上の約5人に1人が罹患しているといわれている。今回荒木 厚氏(東京都健康長寿医療センター 副院長/内科総括部長/フレイル予防センター長)は第119回日本内科学会総会・講演会(2022年4月15日~17日)における教育講演の中で
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