検査・診断
ベッカー型筋ジストロフィーが疑われる場合には、以下の検査が行われます。
血液検査
筋肉の損傷を反映するCK(クレアチンキナーゼ)という酵素の値を測定します。ベッカー型筋ジストロフィーの患者ではCK値が通常よりも高く、数百から数千に達することがあります。
遺伝子検査
ジストロフィン遺伝子の異常を特定するために行われます。まずMLPA法でエクソン*単位の欠失や重複を確認し、それで異常が特定できない場合には、シークエンス法で微小な変異を探します。
筋生検
筋肉組織を採取して顕微鏡で観察し、ジストロフィンの減少を確認します。ただし、遺伝子検査が普及しているため、診断目的としてはあまり行われなくなっています。
筋電図検査
筋肉や神経の機能を評価し、筋力低下の原因がほかの病気によるものではないかを確認します。
*エクソン:遺伝子の中で遺伝情報が含まれている部分。
この記事は参考になりましたか?
この記事や、メディカルノートのサイトについてご意見があればお書きください。今後の記事作りの参考にさせていただきます。
なお、こちらで頂いたご意見への返信はおこなっておりません。医療相談をご要望の方はこちらからどうぞ。
「ベッカー型筋ジストロフィー」を登録すると、新着の情報をお知らせします