治療
ペルテス病の治療目標は、大腿骨頭への血流を改善させ大腿骨頭の変形を防ぐことにより将来的な股関節の変形を避けることです。年齢や重症度に応じて、注意深い経過観察、安静、松葉杖、装具、手術などの治療法を選択します。
特に5歳未満のお子さんでは自然治癒傾向があることが知られており、重症度にもよりますが積極的な治療介入をせず経過観察が選択されることがあります。
変形を来す大腿骨頭を骨盤側の受け皿(寛骨臼)に包み込ませるような位置に保つことを目的として、装具を使用します。装具の使用は長期間に渡ることもありますが、必ずしも運動がすべて禁止されるわけではなく、大腿骨頭の位置関係が正常に保てている場合には運動や荷重が許可されることもあります。個々の症例によって異なる部分も大きく、担当医との相談が必要です。
手術の方法・目的はさまざまです。9歳以上の症例や病気の発見が遅れた症例では股関節の位置関係を矯正する手術(骨切り術)を行うこともあります。
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