検査・診断
ペルテス病の診断では、まず股関節のレントゲン写真を撮影します。ペルテス病の場合、大腿骨頭の変形が確認されます。しかし病初期においては大腿骨頭の変形がはっきりしないこともあり、注意が必要です。
数か月おきに画像検査を行うことで、徐々に変形が明らかになることもあります。レントゲン写真が正常であっても、病歴からペルテス病が強く疑われる場合においてはMRIと呼ばれる画像検査が用いられます。典型的なペルテス病のMRIでは、大腿骨頭の壊死を疑わせる信号変化が観察されます。MRI検査は確定診断に有用かつ、壊死の範囲を明確に描出することが可能であり、治療方針の決定についても有力な情報になりえます。
同じように股関節の痛みを生じる病気として、単純性股関節炎、化膿性股関節炎、若年性リウマチ、大腿骨頭すべり症などがあります。これら疾患とペルテス病を鑑別するために、画像検査に加えて血液検査が併用されることもあります。
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