原因
マールブルグ病は、マールブルグウイルスに感染することから発症します。マールブルグウイルスは、アフリカを中心に流行を示すことがあるエボラ出血熱の原因ウイルスと同じフィロウイルス科に属しています。初めてマールブルグ病が報告されたのは、実験用のアフリカミドリザルに接触したことにより発症した例です。その後も「エジプトルーセットオオコウモリ(フルーツコウモリ)」との接触による例が報告されています。
マールブルグウイルスは、ヒトの間で感染が広がることもあり、感染者の血液などに接触することで他者に伝播します。寝具や飛物を処理したタオルにもウイルスが潜んでおり、これらも感染源となりえます。アフリカの一部地域では、死者の土葬の際に死体に敬意を払うために触れることがあります。こうした土葬習慣も、マールブルグウイルスへの感染リスクを高めます。
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