治療
2017年現在、マールブルグ病に対しての根治的な治療方法は存在しません。したがって、治療に際しては出現する症状に対しての補助療法を行うに留まります。また、ワクチンによる予防方法も確立されていません。そのため、流行地域にはなるべく赴かないこと、野生のコウモリには触れないこと、などにより感染を予防することが大切です。
マールブルグ病から回復した後も、一定期間は体内にウイルスが潜んでいることが知られています。したがって、感染者の体液には触れないようにする、手を洗うようにする、などの努力が必要です。
精液中にも数か月間ウイルスが混入しており、感染源になる可能性があります。そのため、精液中にウイルスがないことを検査にて確認すること、疑わしいときには性交渉を避けること、コンドームを使用すること、自慰行為後に手をしっかり洗うことなどが推奨されています。
マールブルグ病は、一度発症すると高い確率で死に至る病気です。感染が疑われる状況においては、徹底した検疫を行い、不用意に感染を広げないようにすることが必要です。
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