検査・診断
メタノール中毒ではこのような検査がおこなわれることがあります。
- 問診
- 診察(身体所見の把握)
- 血圧測定、脈拍測定、呼吸数測定、体温測定、酸素飽和度測定
- 画像検査(CT検査など)
- 血液検査
- 尿検査
など
患者さんの状態を把握するために、問診や診察をおこないます。患者さんの訴える症状、発症に至る前の経緯の把握、ならびに意識レベルや瞳孔・対光反射の度合い、聴診などの診察をすることが必要です。そのほか血圧、脈拍なども測定します。こうした患者さんの状態を把握していくことで、急性の中毒症状が疑われる場合には、迅速に治療を始めることが重要となります。
またメタノール中毒の治療方針、予後を検討していくために、可能な施設では血液中の「メタノール濃度」や「ギ酸濃度」の測定を行います。ただ実際にはすぐに測定できる施設は限られているため、服用された量や患者さんの症状に基づいて治療方針を決めていきます。
ギ酸とは、メタノールが体内で代謝・分解されてできる化合物です。そのためメタノール、そして代謝物であるギ酸の血中濃度がどれほど上昇しているのかを明らかにすることで、メタノール中毒の重症度を判断できます。
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