治療
メビウス症候群の根治的な治療法は確立されていません。そのため、たとえばドライアイには点眼薬を用いるなど、症状を抑える対症療法が治療の中心となります。
また、メビウス症候群では哺乳や嚥下が難しくなることがあるため、哺乳障害に対してはチューブを利用した経管栄養や、胃ろう*の造設を行うこともあります。呼吸障害では在宅酸素療法、気管切開、在宅人工呼吸管理を行うことがあります。
そのほか、骨の異常には装具の使用や手術など、症状に応じた治療が行われます。メビウス症候群は症状の現れ方が人によってさまざまで、同じ神経の麻痺であっても治療介入を要する場合もあれば経過観察となる場合もあります。
*胃ろう:口から食事をとるのが難しい人も栄養をとれるよう、胃に穴を開けて専用チューブを通し、栄養を投与する方法。
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