検査・診断
症状などからリンパ管拡張症が疑われる場合には、以下のような検査が行われます。
血液検査
血液中のアルブミン値、リンパ球数などを評価するために血液検査が必要となります。また、そのほかの病気との鑑別のためにも血液検査は必須です。
便検査
腸リンパ管拡張症の場合、腸内へのリンパ液の漏出を意味する便中α1アンチトリプシンクリアランスの亢進がみられるのが特徴となります。そのため、腸リンパ管拡張症が疑われるときは便検査を行うのが一般的です。
画像検査
肺や腸管に特徴的な所見を確認するため、またむくみなどを引き起こすほかの病気がないか確認するためにX線、CT、MRIなどによる画像検査が必要となります。また、リンパ管造影検査、リンパ管シンチグラフィなどによってリンパ管の走行や形状、閉塞の有無などを評価する検査も行われます。
内視鏡検査
腸リンパ管拡張症が疑われる場合には内視鏡検査が行われます。腸リンパ管拡張症は小腸の粘膜に白い斑点のような変色が散在しているケースが多いのが特徴です。
また、内視鏡検査で小腸の粘膜を採取し、顕微鏡による病理検査を行うと、絨毛内のリンパ管の拡張が認められます。
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