症状
リンパ管拡張症の症状の現れ方は、病変の部位によって大きく異なります。
リンパ管拡張症の中でも代表的である腸リンパ管拡張症では、腸や腸間膜のリンパ管が拡張してリンパ液の流れが悪くなり腸の中へ漏れ出し、リンパ液とともにさまざまなタンパク質が失われ、栄養の吸収障害が引き起こされます。その結果、低栄養状態となりむくみ、下痢、嘔吐、腹痛、腹水、脂肪便などの症状が現れるようになります。
また、肺リンパ管拡張症では組織内にリンパ液がたまり肺自体の機能が低下したり、たまったリンパ液が漏れて乳び胸水*となって呼吸障害などの症状が引き起こされたりします。
いずれも重症なケースでは、命に関わる場合もあります。
*乳び胸水:胸部のリンパ管からリンパ液が漏れ出ることで生じる胸水。脂肪分を多く含み乳白色であるために“乳び”胸水と呼ばれる。
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