じょうだいじょうみゃくしょうこうぐん

上大静脈症候群

最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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治療

上大静脈症候群では、原因となった疾患の治療に加えて、上大静脈狭窄部位への局所的アプローチが検討されます。肺がんをはじめとした悪性腫瘍が原因となっている場合には、病気の進行度や病気の種類によって、手術療法や化学療法、放射線療法が適宜選択されます。リンパ腫や胸腺種などが原因となっている場合、ステロイドを投与することで腫瘍の縮小が期待できます。

上大静脈症候群の症状が急速に進行している場合には、高度の脳浮腫(意識障害)や咽頭浮腫(呼吸困難)、循環障害(失神・血圧低下)を呈することがあります。こうした症状を伴っている場合には、基礎疾患の治療よりも先に呼吸循環動態の安定が優先されるため、狭窄部位に対してステント留置が行われます。

また、原因となった疾患の進行具合によっては治療の効果が乏しく、上大静脈狭窄の進行も抑制できないこともあります。このような場合にもステントを留置し、対症療法的な治療を行うことがあります。

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