原因
上腕骨内顆骨折は、主に二つの受傷起点をきっかけとして発症します。
一つ目は、転倒などで肘に対して直接的な外力がかかる場合です。急激な外力をきっかけとして発症する骨折という観点からは、肘を伸ばした状態で手をついたときにも、上腕骨内顆骨折が生じやすいです。
二つ目は、肘を過度に使用した場合です。上腕骨の内顆に対しては多くの筋肉が付着しており、腕や手首の動作に関連して大きな力がかかりやすい構造になっています。そのため、野球や体操競技などで手首を曲げる動作を何度も繰り返すと、上腕骨内顆に大きな力がかかり、結果として上腕骨内顆骨折の発症に至ることがあります。
上腕骨内顆には、さまざまな筋肉や腱などが付着しているため、骨折が生じたときに骨折片がひっぱられてしまい肘関節の脱臼を生じることもあります。
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