症状
通常の骨折とは異なり、症状は徐々に進行するのが特徴です。疲労骨折は繰り返される外力によって、骨に微小な亀裂が生じ、その亀裂が徐々に拡大して完全骨折に至ります。
骨に亀裂が生じた段階で、病変部に痛みや熱感などを生じますが、画像検査で病変が確認できるようになるには2~3週間ほどかかるのが一般的です。
発症初期の痛みは運動中にのみ生じますが、進行すると安静時にも痛みを感じるようになります。また、亀裂から完全骨折に至ると骨折部が転位を生じて歩行が困難になるほどの強い痛みが生じることも少なくありません。
それぞれの部位で生じる疲労骨折の症状は以下の通りです。
脛骨
跳躍型骨折が多く、一度骨折を生じると治りにくいのが特徴です。脚のスネに痛みや熱感、圧痛が著明に現れ、完全骨折に至るものでは骨折部の転位を生じることも多々あります。
腓骨
脚のスネよりやや外側に痛みや熱感を生じます。腓骨は脛骨と異なり、体重の荷重を受けないため、比較的治りやすい骨折であると考えられています。
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