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にゅうせんしょう

乳腺症

最終更新日
2017年04月25日
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2017/04/25
掲載しました。

概要

乳腺症とは、乳腺(母乳を作り分泌する臓器)の状態を指します。30〜40歳代の女性によくみられるもので、病気というよりも乳腺に生じる変化の総称であると考えられています。

乳腺症は、ホルモンバランスの変化に関連して生じるものであり、痛みが出たり、乳房内にしこりができたりすることもあります。乳腺症によって乳がんのリスクが高まることはありませんが、しこりによって乳がん検診がしにくくなる面もあるため、定期的な診察が重要となります。

 

 

原因

乳腺症は、女性ホルモンの影響が強く出ることが原因で生じます。月経周期や妊娠に関連して、エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンが体内に分泌されます。これらのホルモン量は体内で一定ではなく、月経周期や妊娠期間によって大きく変動します。

女性ホルモンの変動に応じて乳腺も変化しますが、この変化そのものは生理的に生じるものであり、どの女性においても見られるものです。

しかし、なかでも女性ホルモンに対して乳腺が強く反応すると、しこりや痛みを伴うことがあります。このようにして発症する状態が乳腺症です。

症状

乳腺症では、痛みが生じたり乳房内にしこりができたりします。女性ホルモンの変動に応じて症状が変動することも多いため、月経前に痛みが強くなり、月経がはじまると弱まる傾向があります。

痛みの程度には個人差がありますが、少し触れたり歩いて乳房が揺れたりするだけで痛みが生じることもあります。

また、しこりの大きさも月経周期と関連して変動し、月経前は大きく、月経がはじまると小さくなる傾向があります。しこりは乳がんでもみられる症状であるため、乳腺症であるのか乳がんであるのか、鑑別(見分けること)は重要です。

検査・診断

乳腺症では、マンモグラフィーや超音波検査、MRI検査といった画像検査を行います。乳がんが隠れていないかを正確に判断するために、針生検や穿刺(せんし)吸引細胞診といった検査を行い、顕微鏡で細胞を調べる検査が行われることもあります。

乳腺症そのものが乳がんのリスクを高めることはありませんが、乳腺症によるしこりがある場合には、乳がんの発見を触診だけで行うことが難しくなります。そのため、触診のみではなく定期的に画像検査を受けることが、乳がんの早期発見につなげるためにも重要です。

治療

乳腺症であることがはっきりしている場合には、痛みに対しての対症療法が中心となります。しかし、痛みの程度・しこりの状態によっては、特別な治療薬を用いることなく経過観察を行います。

治療を要する場合には、ホルモン量を調整する薬の使用を検討したり、しこりから水を抜く処置を行ったりすることもあります。

そのほかにも、ブラジャーのサイズに注意したり、脂肪のとり過ぎに気を付けたりすることで痛みの軽減を図ることもあります。

 

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