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へいけい

閉経

最終更新日
2021年05月31日
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2021/05/31
更新しました
2017/04/25
掲載しました。

概要

閉経とは卵巣の機能が消失し、月経が完全に止まった状態のことです。1年以上月経が来ていない状態が確認された時点で、1年前の最後の月経があった年齢を閉経年齢とします。閉経年齢には個人差がありますが、早くて40歳代前半、遅くても50歳代後半には閉経を迎え、日本人では約50歳前後で多くの人が閉経となります。

多くの場合は閉経が近付くにつれて月経周期が短くなる、月経が抜けるなどの月経異常が見られます。ただし、これについても個人差が大きく、中には閉経を迎えるまで月経周期が一定の人もいます。

また、閉経を中心とした前後10年間を更年期と呼びます。更年期では女性ホルモン濃度が大きく揺らぎながら低下していくため、月経異常を含めさまざまな症状が見られるようになります。特に症状が重く生活に支障をきたすものは更年期障害と呼ばれ、薬物などで治療を行うこともあります。

原因

閉経は、卵巣からエストロゲンやプロゲステロンと呼ばれる女性ホルモンの分泌が停止することで起こります。これらホルモンの分泌は20歳代~30歳代でピークを迎え、40歳代に入ると急激に低下します。

一方で、40歳未満の若い人でも卵巣機能が低下し閉経に至る場合があり、このような場合を早発卵巣不全(早発閉経)と呼びます。早発閉経は染色体異常自己免疫疾患、代謝性疾患、卵巣の外科的切除、放射線治療や抗がん剤治療などのほか、喫煙や環境汚染物質が原因とされていますが、多くの場合で原因不明です。

また、エストロゲンの急激な減少に伴いさまざまな症状が見られるようになり、このような症状を更年期症状と呼びます。更年期症状が重く日常生活に支障をきたすようになった状態を更年期障害と呼びます。

症状

月経が永久に停止した状態を閉経といいますが、閉経の数年前から月経不順が起こり、月経周期が短くなる、月経の間隔が開くなどの症状が見られます。

月経の停止以外に閉経の前後数年程度は、女性ホルモンの低下に伴って更年期症状と呼ばれるさまざまな症状が現れます。更年期症状の代表的なものは、ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗といった血管の拡張と放熱が関わる症状や、気分の落ち込み、いらいら、情緒不安定などの精神症状、めまい、動悸、胸の締めつけ感、頭痛、肩こりなどのさまざまな身体症状です。症状の種類や程度は極めて多種多様で、日常生活に支障をきたすほどの症状が現れる人もいれば、更年期症状そのものが現れない人もいます。

検査・診断

月経が来ない状態が12か月以上続いた時点で、1年前の最終月経をもって閉経と判断します。通常の閉経は診断のために特別な検査は行いませんが、比較的若い年齢で閉経の疑いがあり、月経不順をきたすほかの病気がないか調べる場合などは、血液中のホルモン濃度を調べることで閉経を迎えているかどうかを知ることができます。

治療

通常の閉経に対する治療は行われませんが、更年期障害が見られる場合にはホルモン剤や漢方薬などによる治療を行うことがあります。

また、40歳未満で見られる早発閉経の場合は妊孕性(にんようせい)妊娠する能力)を温存するための治療や、早期に女性ホルモンが不足することによる病気のリスクを下げるための治療を行うことがあります。

早発閉経の治療

通常の閉経は妊孕性(妊娠する能力)の消失を意味しますが、早発閉経の場合は妊孕性を回復できる場合があります。患者が妊娠を希望する場合は、エストロゲンを補充することによって卵胞機能の改善や排卵の再開を目指します。また、自己免疫疾患などの病気が早発閉経の原因となっている場合は、原因疾患の治療を行います。

妊娠希望がない場合でも、早発閉経は骨粗しょう症、冠動脈疾患といった病気のリスクが高くなります。エストロゲンやプロゲステロンの補充を50歳前後まで続けることで、これらの病気の発症を予防できることがあります。

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