検査・診断
二次性赤血球増加症は、赤血球増加症が疑われた場合に、相対的赤血球増加症との鑑別、ほかの原因による絶対的赤血球増加症との鑑別のうえ診断されます。
これまでの病歴や喫煙歴などを確認するための問診のほか、身体検査、血液検査、画像検査などが行われます。
身体検査
視診や触診、聴診によって心疾患や臓器の腫れ、腫瘤、低酸素状態を示す兆候がないかなどを調べます 。
血液検査
赤血球を含む血球数やエリスロポエチン濃度などを確認します。また、脱水による相対的な赤血球増加の場合は電解質の異常が参考になることもあります。
赤血球増加症の基準値の目安は、男性では赤血球数600万/μL以上、ヘモグロビン濃度*18g/dL以上、ヘマトクリット値**55%以上のいずれか、女性では赤血球数550万/μL以上、ヘモグロビン濃度16g/dL以上、ヘマトクリット値50%以上のいずれかを認めた場合とされています。
二次性赤血球増加症では、赤血球数のみが増加しほかの血球は増加しません。また、エリスロポエチンの濃度は高くなります。原因となり得る慢性呼吸器疾患がある場合は、動脈血酸素飽和度が低く確認されることがあります。
*ヘモグロビン濃度: 赤血球中のヘモグロビンの濃度を表す値。
**ヘマトクリット値:血液中で赤血球が占める割合を表す値。
画像検査
血液検査や動脈血酸素飽和度から二次性赤血球増加症が疑われる場合には、さらに原因を特定するためにX線検査や腹部超音波検査、CT検査などが行われます 。
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