原因
亜急性硬化性全脳炎は、乳幼児期に感染した麻疹ウイルスを原因として発症します。幼い頃に感染し、中枢神経に潜んでいた麻疹ウイルスが、数年から十数年経過した後に再活性化し、変異麻疹ウイルスによって発症するのです。
特に乳児は免疫力が未熟であり、うまく麻疹ウイルスを排除できず中枢神経への持続感染を許すリスクが高まります。また、幼少期に感染した麻疹ウイルスは、経年的に変化をすることも知られています。実際に、初感染時と亜急性硬化性全脳炎発症時の麻疹ウイルスを比較すると、両者は異なる部分があります。
なぜ麻疹ウイルスが中枢神経に持続感染するのか、何をきっかけとして数年後に再活性化するのか、などの詳細な状況は2018年1月現在、明らかになっていません。
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