検査・診断
先天性難聴は、いかに早期に難聴を発見するかが重要です。そのため、産まれて間もなくのあいだ、産院にいる段階で聴性脳幹反応検査(ABR)や耳音響放射(OAE)を用いた聴覚のスクリーニング検査がおこなわれます。
ただし、このスクリーニング検査はあくまでも疑いがあるか確認する目的であるため、再検査が必要な状況ではさらに精密検査が行われます。
具体的には、精密検査が実施できる施設において、以下のような検査を通して最終的な診断をおこないます。
- 聴性脳幹反応検査(ABR)や調整定常反応検査(ASSR)は、他覚的に聴力を測定できる検査法であるため、乳幼児に対する第一選択の検査法です。
- 行動反応聴力検査(BOR)や条件詮索反応聴力検査(COR)などは、子どもの発達段階に合わせて選択される、子どもの音に対する反応をみる検査法です。
- CTやMRIなどの画像検査により、内耳の奇形や聴神経の欠失などを診断します。
など
また、先天性難聴の原因として遺伝子異常や感染症などが関連していることもあります。原因となっている病気を特定することや、それに関連して予測される臓器障害を確認するために、遺伝子診断、血液検査、尿検査、超音波検査などが適宜選択されます。
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