原因
詳しい原因はいまだ解明されていませんが、筋肉の緊張を調整する脳の部分(大脳基底核)の機能異常によって、発声に関わる内喉頭筋が緊張した結果として起こることが考えられています。
私たちの呼吸の通り道にある左右の声帯は、吸気時に開き(外転)、発声時に真ん中に移動(内転)します。この発声時には、左右の声帯が隙間少なく寄り添うこと、声帯の縁が滑らかで弾性があること、声帯の間を通り声帯を振動させる呼気の流れがあること、がよい声を出すために必要です。しかし内転型痙攣性発声障害では、内喉頭筋のうち声帯を内転させる甲状披裂筋や外側輪状披裂筋が緊張、痙攣することで、発声時に声帯の間が断続的にきつく閉じてしまいます。それにより声帯を振動させる息が通らなくなってしまい、声が詰まって出なくなるといった音声症状が現れます。
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