原因
凍傷の主な原因は、氷点下の外気にさらされ続けることです。雪山での遭難や寒冷地での漁業遭難、冷凍室での事故、冬季スポーツ時などによく起こります。
また、日常生活においても凍傷の原因が多々潜んでいます。たとえば、アイシングを行う際に氷やアイスパックなどを直接皮膚に長時間当て続けた場合や、ドライアイスに触れた場合、長時間の雪かきなどで凍傷が起こることもあります。
このように寒冷にさらされ続けると、体内の温度を外に逃さないように血液が収縮し、血流が悪くなるために組織がダメージを受けます。また、組織の毛細血管内に血栓(血の塊)が生じることがあり、この血栓によって血流が阻害されるとその部位が壊死し、皮膚が灰色や黒色に変化します。
凍傷は体のどの部位にも起こり得るものですが、特に手足や顔、耳など露出している部位に起こりやすく、指輪などの金属をつけている場合や濡れたものに触れている場合には凍傷が加速します。また、糖尿病や動脈硬化、血管れん縮がある人では凍傷のリスクが高まります。
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