ぜんりつせんにくしゅ

前立腺肉腫

最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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概要

前立腺に発生するがんは腺がんが多く90-95%を占めます。前立腺に発生した腺がん以外の組織型を示すものには、小細胞がん・導管がん・肉腫・扁平上皮がん・尿路上皮がんなどがあげられます。一般的に、前立腺に発生する腺がん以外の悪性腫瘍の予後は非常に悪く、前立腺肉腫では約3年でといわれています。前立腺肉腫は前立腺がんに発生する悪性腫瘍のうち0.2-0.3%を占めています。

前立腺に発生する悪性腫瘍は大きく分けて2つあります。上皮系のがんと非上皮系の肉腫です。前立腺肉腫は1967年にHamlinが最初に報告して以来、世界で約60例報告されています。一方で、報告されていないケースも多くあると思われます。そのため、実際の頻度はもっと多いと考えられています。前立腺肉腫は多彩な像を示すため、さらに細分化されます。

原因

前立腺肉腫の原因ははっきりわかっていません。一方で、放射線が肉腫の発生を促すことが報告されています。過去の報告では30歳代でも発生することがあり、一般的な前立腺がんの発生よりも若年の傾向です。
 

症状

前立腺の腫大による排尿障害がみられます。また、進行例では、膀胱や直腸などの周囲臓器の圧迫や腹部に腫瘤を触れることが報告されています。しかし、前立腺肉腫に特徴的な症状ではなく、発生頻度も低いといわれています。
 

検査・診断

前立腺がんは、腫瘍マーカーであるPSA値が高値になることから、健診などをきっかけに見つかることが少なくありません。一般的には、排尿障害があったりPSA値が高かったりしたことで泌尿器科を受診し、直腸診などの検査で硬結を確認した患者さんに追加の検査や生検などを行なうことによって見つかるというケースが多いです。

治療

前立腺肉腫は確立された治療法はなく、報告例では手術療法・放射線療法・化学療法などを単独、または併用するケースが多くあります。また、IMRTや重粒子線などの放射線療法が有用だったとの報告があります。現状では、手術などで切除が行えるケースでは手術を行い、合併症や高齢などの理由で手術が難しい場合は放射線治療を選択することがあります。また、悪性度が高いため、再発や転移の場合には、化学療法などを組み合わせるケースがあります。しかし、どの化学療法が有効であるかは確立されていません。多くの場合は、前立腺がん治療に用いるタキサン系の抗がん剤または、他の肉腫で使用されるイフォマイドなどを含む抗がん剤治療をすることがあります。
 

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