症状
副鼻腔のうち、がんが発生する頻度がもっとも高い亜部位(さらに細かな部位)は上顎洞です。ただし、進行した状態で発見される場合がほとんどで、発見時に上顎洞や篩骨洞など複数の亜部位にまたがるものも多いです。
症状としては、がんが広がった部位に応じた症状が引き起こされます。鼻血や鼻水、鼻詰まりなどを例に挙げることができますが、がん以外の病気でもしばしば起こる一般的な症状です。
一方で副鼻腔の周辺には、目や歯などの臓器が多く位置しています。そのため、がんが進行し、その広がる方向によっては、周辺臓器に関連した症状が引き起こされることもあります。
たとえば、目に影響が及ぶと、目が飛び出る、目が思ったように動かない、ものが二重に見えるなどの症状が生じる可能性があります。がんが前方向に広がると、頬が腫れる、顔が痛むなどの症状がみられることがあります。他人から見てもその病変が見えるため、美容的な意味合いで大きな障害がもたらされることもあります。口側へ進むと、歯の痛み、歯肉の腫れ、出血などがみられます。頭側へ進むと、嗅覚の低下、頭痛などの症状が生じる可能性があります。これらの症状はがんを強く疑う症状です。
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