検査・診断
問診では、原因となった化学物質の種類や受傷のきっかけ、現場での除染処置の有無などの詳しい情報を伝えることが大切です。
アルカリ性の化学物質による熱傷の場合、組織に浸透し損傷が持続するため、深達度(傷の深さ)の評価が慎重に行われます。
広範囲の化学熱傷の場合、通常のやけどと同様、血液ガス検査や電解質、尿量のモニタリングが行われます。
消化管粘膜の損傷が疑われる場合には、消化管内視鏡検査により、粘膜損傷があるかどうか調べます。
気道熱傷が疑われる場合には、気管支ファイバーによる観察が必要とされます。粘膜の浮腫が強く気道が狭くなっている場合には、生命に関わる危険な状態に陥ることがあります。
また、胸部X線写真やCT検査により肺の病変がないか調べます。
医師の方へ
「化学熱傷」を登録すると、新着の情報をお知らせします