検査・診断
化膿性関節炎は、関節に関連した症状や関節における炎症所見(腫れや発赤、痛みなど)から疑われます。関節内に病原体による膿が形成されている状況であり、注射針を関節内に刺し関節液の採取する関節穿刺を行います。関節穿刺で得られた検体を用いて、外観や白血球数、病原体の有無などを確認します。
化膿性関節炎では関節液に白血球が増加しており、見た目の外観が濁ってみえます。グラム染色という染色を行った後に検体を顕微鏡で観察すると、原因となっている細菌が確認できます。グラム染色では原因となっている細菌を推定することが可能であり、治療方法の決定に役立ちます。最終的には培養検査を通して、原因菌を見極めます。
その他、レントゲン写真やCT、MRIなどの画像検査を通して、関節の状況(損傷程度や関節液の貯留状況、炎症状況)を把握することが可能です。さらに、関節への病原体波及元の部位を見極めることもあります。また、化膿性関節炎以外の疾患との鑑別にも役立ちます。こういった意味から、採血による炎症反応の確認や各種項目の検討、尿検査なども重要です。
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