原因
本来無菌状態の関節内に何かしらの経路をもって病原体が侵入することで、化膿性関節炎が発症します。骨や軟骨、靭帯などで構成される関節は全身各所にみられることができ、骨の可動性を保つために重要なはたらきをしています。
侵入経路はいくつか知られており、身体の別の部位における感染巣(扁桃や皮膚、尿路)から血流を介して関節に病原体が侵入することがひとつの経路です。その他、骨髄炎から該当する関節に炎症が波及することもあります。また、関節周囲の外傷をきっかけとして病原体が関節に入り込むことがあります。
原因菌は、黄色ブドウ球菌によることが多いですが、その他にも連鎖球菌や肺炎球菌、インフルエンザ桿菌、大腸菌によっても引き起こされます。膝関節や足関節、股関節などの下肢に発生することが多いです。その他に手や肩の関節にみられることもあります。
痛風や関節リウマチ、SLEの患者さんや人工関節の置換術後に発生しやすくなります。また、免疫抑制剤の使用中であることも、化膿性関節炎の発症リスクを高めることにつながります。
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