原因
人の皮膚は表皮、真皮、皮下組織の大きく3層に分けられていますが、そのなかでもっとも表層にあるのが表皮の角質層です。角質層にはいわゆる「垢」の元になる細胞が積み重なっており、摩擦などの刺激や乾燥から肌を守るはたらきをしています。
粃糠疹は、この角質層の形成過程である角化に異常が生じることが原因で生じます。単純性顔面粃糠疹も粃糠疹の一種であり、その明確な原因は解明されていませんが、角化の異常によって生じると考えられています。
一方、アトピー性皮膚炎の患者さんにできやすいことから、単純性顔面粃糠疹は皮膚の炎症後の色素脱失であるとの考え方もあります。また、かつては白癬や何らかの細菌感染が原因と考えられていましたが、今では感染による病変ではないことがわかっています。
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