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たんじゅんせいこつのうしゅ

単純性骨嚢腫

同義語
単純性骨嚢胞,単発性骨嚢腫,単発性骨嚢胞,単純性骨のう腫,孤立性骨嚢腫
最終更新日:
2024年10月16日
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2024/10/16
更新しました
2017/04/25
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概要

単純性骨嚢腫とは、骨の内部に嚢胞(のうほう)(液状の内容物を含む袋)が形成される良性の骨腫瘍(こつしゅよう)です。5~19歳の男児・男性に多く、足の骨(大腿骨(だいたいこつ))や腕の骨(上腕骨)などの先端部分に生じやすいといわれています。

多くは無症状で経過し、別の理由でX線検査を行った際に偶然発見されることがあるほか、嚢胞が大きくなると、軽い外傷で生じた骨折病的骨折)をきっかけに発見されることもあります。

病変が大きくならず、症状もない場合は定期的な検査を継続して経過観察となることもありますが、病変が大きくなっていく場合や痛みなどの症状がある場合は、手術を検討します。

原因

単純性骨嚢腫の発症メカニズムは、明らかになっていません。現在、発症に関わる因子を解明する研究が進められています。

症状

単純性骨嚢腫の多くは大腿骨や上腕骨などの長く細い骨の先端部分(特に体に近い部位)に発生しますが、どこの骨にも発生する可能性があります。

患部の腫れや痛みなどの症状を生じることもありますが、多くは無症状で経過します。病変が大きくなると病的骨折を生じる可能性があるため注意が必要です。

検査・診断

単純性骨嚢腫が疑われる場合は、まずX線(レントゲン)検査を行います。また、骨肉腫などの悪性骨腫瘍との鑑別を行う目的で、CT検査やMRI検査などの画像検査を必要に応じて行います。

治療

単純性骨嚢腫は、進行の程度や症状の有無などによって治療方針が異なります。

病変が大きくならず骨折の危険や症状がない場合は、特別な治療をせずに経過観察となることもあります。

一方、病変の増大や、骨折や痛みなどの症状がある場合には、手術を検討します。手術では、嚢胞内部を搔把(そうは)(かきだすこと)し、そこに他部位から採取した自分の骨や人工骨を移植します。

予防

単純性骨嚢腫は明確な発症メカニズムが解明されていないため、確実な予防法は現状ありません。しかし、放っておくと些細な刺激で骨折しやすくなるため、原因不明の腫れや痛みなどの症状が続くときはできるだけ早く整形外科を受診しましょう。

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