症状
収縮性心膜炎は、心臓の拡張が障害を受ける疾患です。十分な血液が心臓に送り込まれないため、過剰な血液が全身に鬱滞することになります。その結果、全身のむくみ、肝臓の腫大、肝機能障害、腹水、胸水などの症状が現れます。
病状が進行すると、心臓の拍出量も低下することになり、全身へ供給される血液量が著しく減ってしまいます。すると、全身の倦怠感、運動に伴う労作時呼吸困難、胸痛、動悸などといった症状が生じるようになります。また、体内に余分な血液がさらに蓄積するようになることから、むくみによる体重増加、尿量減少なども現れます。
収縮性心膜炎によって心不全が増悪すると、特に横になっているときに呼吸困難が増強するようになるため、少しでも呼吸が楽になるように座っていることを好むようになります(起座呼吸と呼びます)。
収縮性心膜炎は、基礎疾患(もともと持っている病気)をもとにして発症することがあり、基礎疾患に関連した症状を随伴することもあります。
医師の方へ
「収縮性心膜炎」を登録すると、新着の情報をお知らせします