しゅうしゅくせいしんまくえん

収縮性心膜炎

監修:

原因

収縮性心膜炎の主な原因は、心膜に長期間炎症が起こり、その結果として心膜が硬くなることです。この過程では、心膜に線維化、肥厚、石灰化、癒着といった変化が生じます。

線維化によって柔らかい組織が硬い繊維状の組織に変わり、肥厚によって組織が厚くなります。さらに、石灰化によってカルシウムが沈着し組織が硬くなり、癒着によって組織同士が固く付着します。これらの変化が複合的に作用し、徐々に心膜の柔軟性が失われていきます。

心膜に炎症が起こる原因は多岐にわたります。感染症はその1つで、ウイルス感染が多いといわれていますが、結核や細菌、真菌(カビ)による感染症が原因になることもあります。

そのほかの原因としては、心臓手術後の合併症、放射線治療の影響、自己免疫疾患、慢性腎不全などが挙げられます。しかし、原因が特定できない特発性の症例も少なくありません。

最終更新日:
2025年01月20日
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2025/01/20
更新しました
2017/04/25
掲載しました。

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